大工が教える“和室から洋室”改修の落とし穴|段差と下地に注意
- 7597mook
- 10月16日
- 読了時間: 3分
「畳の部屋をフローリングにしたい」というご相談は、年々増えています。
見た目もスッキリし、掃除もしやすく、今どきのライフスタイルに合った改修です。
しかし、実際の現場では
「やってみたら段差ができた」
「床がペコペコする」
「壁との取り合いがずれた」など、想定外のトラブルが起こりやすい工事でもあります。
和室を洋室にするには、単に畳を外して板を貼るだけでは不十分。
大工の視点から、失敗しないために知っておきたい“段差と下地”の注意点を紹介します。
和室から洋室へのリフォーム、どんな工事が必要?
畳を撤去 → 下地補強 → 断熱材 → フローリング貼り
和室は根太(ねだ)の高さが低い構造が多く、洋室より床が沈みやすい
そのまま貼ると「床が波打つ」「扉が閉まらない」などの不具合が発生
実際の現場で起きやすい3つの落とし穴
① 段差処理の見落とし
→ 和室の床は周囲より数センチ低く作られていることが多い。下地をかさ上げしないままフローリングを貼ると、廊下との間に2〜3cmの段差が残る。転倒リスクや見た目の違和感にもつながる。
② 下地の弱りを見逃す
→ 畳下の荒床(あらゆか)や根太が傷んでいるケースも多い。そのまま上貼りすると、フローリングが「ふかふか」する。 下地の張り替え+補強が基本。
③ 断熱・防音を軽視してしまう
→ 和室の床下には断熱材が入っていないことが多い。冬場の冷え込みや音の伝わりを防ぐには、この機会に断熱リフォームを併用するのがおすすめ。
実際の施工事例(臼杵市I様邸)
築40年の和室6畳を床フローリング化
畳撤去後に根太を新設し、高さ調整でフラット化
断熱材を敷き込み、複合フローリングを施工
壁との取り合いも調整し、自然なバリアフリーに
DIYでは難しい“下地判断”が仕上がりを左右する
和室から洋室リフォームは一見簡単そうでも、**「水平」「下地の強度」「段差調整」**などの判断が非常に重要です。
職人の経験によって仕上がりが変わるため、床鳴り・段差・開口部の狂いを防ぐにはプロの診断が不可欠。「畳をフローリングにしたい」と考えたら、まずは床下を確認してもらうのが安心です。
まとめ|“手をかける価値”のあるリフォーム
和室を洋室にする工事は、見た目を変えるだけでなく、構造を整えるリフォームでもあります。下地を丁寧に直すことで、床の強度や断熱性能もアップ。ふるさとリフォーム工務店では、大分市・津久見市・臼杵市エリアでご相談や段差測定を無料で行っています。「畳をフローリングにしたいけど、どんな工事が必要?」という方は、ぜひ一度ご相談ください。









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