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<後編>古い瓦屋根の雨漏り修理。理想の葺き替えと、現実的な部分補修

12 分前
読了時間: 6分

以前ご紹介した、臼杵市の築50年以上と思われる古い住宅の雨漏り相談。

新聞の折込広告をご覧になったことがきっかけでした。

瓦の下は昔ながらの土葺きで、過去にも雨漏り修理をしたことがあるものの、詳しい修理内容は分からない状態でした。

実際に屋根を開けて確認すると、以前ルーフィング(防水紙)が張られていた部分の隣、土葺きの部分から雨水が侵入していました。

さらに、瓦の下にある木製の下地板にも、大きな傷みが見つかりました。

今回は、その後の屋根の部分補修から室内の復旧、そして工事の終わりにご相談いただいた小さなお困りごとまでをご紹介します。




理想の工事と、現実的な工事

今回、雨漏りが発生していたのは一階の屋根でした。

屋根の築年数や状態を考えると、本来は古い土を下ろし、下地や防水層を整えたうえで、瓦を葺き替えることが望ましい状態でした。

さらに長い目で考えれば、一階だけでなく二階も含め、屋根全体の葺き替えを検討したいところです。

そのことは、お施主様にもご説明しました。

しかし、リフォームは理想だけで決められるものではありません。

それぞれのご家庭には、さまざまなご事情があります。

どこまで工事をするのか。今、何を優先するのか。

今回はそうした事情も踏まえ、屋根全体の葺き替えではなく、雨漏りしている一階屋根の部分補修を行うことになりました。

瓦雨漏り1


瓦をめくると、下地板にも大きな傷みが

雨漏り箇所の瓦をめくり、土を取り除いていくと、屋根の下地板にも大きな傷みが見つかりました。

写真のように、木材の傷みが進み、一部には穴が開いている箇所もありました。

普段、屋根の上から見えているのは瓦ですが、その下には瓦を支える下地があります。

瓦だけを元に戻しても、傷んだ下地がそのままでは、十分な補修とはいえません。

そこで今回は、必要な範囲の下地板を補修し、合板を張って屋根の下地を整えました。

そのうえで、新たにルーフィング(防水紙)を施工しました。

瓦は雨水を受け流す役割がありますが、瓦の下に入り込んだ雨水から建物を守るうえでは、防水紙も重要な役割を担っています。

見える瓦だけでなく、その下にある見えない部分も整える。

今回の補修では、そこも大切な工程となりました。




部分補修だからこそ、将来のリスクもお伝えしました

屋根の下地板を補修し、防水紙を敷き込んで、雨漏り箇所への対応を行いました。

ただし、今回の工事はあくまで部分補修です。

屋根全体を葺き替えたわけではなく、周囲には築年数の経った土葺き屋根が残っています。

今回の補修箇所とは別の場所から、将来また雨漏りが発生する可能性もあります。

この点については、工事前から繰り返しお施主様にご説明しました。

今回の雨漏りに対応することと、屋根全体を長期的に安心できる状態にすることは、同じではありません。

できることはできるとお伝えする。

一方で、今後も残るリスクについては、きちんと説明する。

築年数の経った住宅の修繕では、こうした判断も大切だと考えています。

瓦雨漏り5



雨が降った後に確認し、室内の復旧工事へ

屋根の部分補修が終わった後、すぐに室内の天井や壁を直したわけではありません。

その後、実際に雨が降った際の状況を確認しました。

お施主様とも、室内への雨漏りが見られないことを確認。

そのうえで、雨漏りによって傷んでいた廊下の天井と壁の復旧工事に進みました。

天井には雨染みが広がり、壁にも補修が必要な部分がありました。

傷んだ部分を補修し、周囲の内装との納まりも考えながら復旧していきます。

屋根を直すだけではなく、雨漏りによって傷んだ室内も整える。

ここまで行って、今回の一連の工事がひと段落しました。

なお、雨が降った際に漏水が見られなかったことは確認できましたが、それによって将来の再発リスクがすべてなくなったわけではありません。


工事が終わってから出てきた「そういえば……」

室内の復旧工事がひと段落したところで、少し時間に余裕ができました。

そこで、お施主様に、ほかに何かお手伝いできることはありませんかとお尋ねしました。

すると、それまでの打ち合わせでは出てこなかったお話がありました。

以前から、引き戸の開け閉めが悪く、使いづらかったとのこと。

さらに、台所の開き戸も蝶番の調整が必要な状態でした。

どちらも雨漏りとは直接関係のない、小さなお困りごとです。

ですが、毎日使う場所だからこそ、こうした小さな不便が気になるものです。

今回は時間の都合もつき、大工さんのご厚意もあって、引き戸一か所と台所の開き戸の調整を行いました。

開け閉めがしやすくなり、お施主様にも大変喜んでいただけました。



小さな困りごとは、後から出てくることもあります

今回、私が印象に残ったのは、この最後のやり取りでした。

最初のご相談は、屋根からの雨漏りです。

当然、お施主様にとっても、まずは雨漏りを何とかすることが最優先だったと思います。

その大きな心配事がひと段落したことで、以前から気になっていた建具のこともお話しいただけたのかもしれません。

引き戸が重い。開き戸の閉まりが悪い。

大きな工事ではありませんが、毎日使うところだからこそ、不便を感じ続けることがあります。

こうした小さなお困りごとは、最初の相談ではなかなか出てこないこともあります。

だからこそ、工事の終わりに少し声をかけることにも意味があるのだと、改めて感じました。

建具補修



理想と現実。その間でできることを考える

今回の雨漏り工事では、屋根全体の葺き替えが望ましいことをお伝えしたうえで、お施主様のご事情に合わせて部分補修を選択しました。

傷んだ下地板を補修し、ルーフィングを施工。

雨が降った後に室内への雨漏りが見られないことを確認してから、天井と壁の復旧工事を行いました。

そして最後には、以前から使いづらかった建具の調整もできました。

リフォームは、必ずしも理想どおりの大きな工事を行うことだけが正解ではありません。

もちろん、必要な工事を先延ばしにすることで、リスクが残る場合もあります。

だからこそ、理想の工事と、現実的にできる工事を分けて考えること。

その違いやリスクも理解していただいたうえで、方法を選ぶことが大切だと思います。

大きな工事も、小さな修繕も。

ふるさとリフォーム工務店では、これからもお客様の暮らしに向き合いながら、必要な部分を必要な分だけ整える方法を考えていきたいと思います。

暮らしに向き合う、ちょうどいいリフォーム。

大分市・臼杵市・津久見市などで、屋根の雨漏りや住まいの小さなお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

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