建設業の労働力不足は本当か?
- 7597mook
- 2023年12月7日
- 読了時間: 3分
ご存じかと思いますが、私は新卒者カードを公務員にきりました。
あの頃は郵政事業庁の職員です。
いわゆる街角の郵便局の窓口に座っていたお兄ちゃんです。そこで6~7年勤めました。
それから地元の大分に帰りかれこれ、13年ほど建設業、おもにリフォーム業に携わってきました。
そのあいだ、職人さんが正式に引退された方は、私の記憶では一人ぐらいでした。
特に、リフォームをされている職人さんは年配のベテランの方が多く、
いわゆる一人親方の方が多いと思います。
巷ではよく職人の高齢化や※2024年問題での働き方改革の影響で、
人材確保を重点的に計画されている大手会社も多いようです。
※2024年問題とは、働き方改革の影響で残業時間や勤務時間に法的な制限がされる。
主に物流業界・医療業界それに建設業界に大きな影響を受けるものと考えられています。
先にも記載しましたが、リフォームを手掛ける職人さんは、年配のベテランの方が多く
建設業というくくりで見ても少数派ではないかと思います。
理由としては、
①リフォームを手掛けるにあたって職人の経験不足が露呈するため
②リフォーム現場は、新築や公共工事等と比べ短期の工事となるため稼ぎにくい
③若手の大手思考があり、新規採用が都市部に集中しやすい
などの理由が考えられます。
ただ、私の経験からしても13年間で一人の職人さんしか引退はしていません。
一人親方の方の引退の原因はやはり体がいうことを聞かなくなったためとおっしゃっていました。
私が仕事でお付き合いしている方も、ほぼほぼ50代60代の方々です。中には80代の方も
いらっしゃいます。
さすがに屋根工事などの高所作業にはこちらも心配で作業はご遠慮してもらっていますが、
その他の平場作業などは、確かな技術を生かしてもらい丁寧な作業をしていただいています。
最近はお客様にも「若い人にも技術を教えていくような仕組みを考えないかんな~、
そうせんとわしらみたいに引退する人が多くて古い家をあたりきらん人が多くなるで」と
アドバイスもよくいただきます。
私も以前は、建築会社に所属していました。
正社員も積極的に新規採用もしていましたし、他業界からの転職組も多かったです。
社員の平均年齢もずいぶん若い会社でした。
ただ、離職率もそこそこ・・・に感じました。
また、「他業種に移るのではなく、ただ単に他の建設会社に移っているだけだから。」
と周りの手厳しい意見も聞くことがありました。
データでいうと厚生労働省の調査によると、建設業に入る新卒者はここ10年で見て以外にも増加傾向のようです。がしかし、それ以上に退職者が多いのも実情なようで。
それに、建設会社でもそのじつに20%前後の方は、事務職なのです。
また建設現場への人材派遣は他業界と異なり認められていません。(事務や営業は可能)
結果、需要と供給のバランスが悪く、現場での人手不足の影響が切羽詰まるということのようです。
都市部と地方、大手建設会社と中小企業と分けて考えても、
一概に人手不足の原因は全く違います。
経営者側と労働者側での考える離職理由についてもデータを見たところ
大きく食い違いがあるように感じました。
コロナの情勢で大きく経済や労働への考え方が変化したように感じます。
よくニュースで報じられるマクロでの問題点だけを鵜呑みすることなく、
実際自分の足元へ落とし込み、引き続きより良いサービスの提供を具体的に考え実行しようと思います。



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