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実家が空き家になるまでに ①

  • 15 時間前
  • 読了時間: 4分


まだ先の話と思っていたけれど



家のことは、まだ先の話」


以前の私は、どこかでそう思っていました。

考えなければいけないことだとは分かっていても、今すぐではない。そんな気持ちだったように思います。


空き家の所有者は50代以上が中心という資料もあり、47歳で実家を相続して空き家を抱える私は、同年代の中では少し早めにその立場になったほうかもしれません。

今思えば、だからこそ実家のことをどこか「まだ先の話」と感じていたのかもしれません。

臼杵市実家


自身、今は実家を相続し、空き家を抱えています。

空き家になったのは、今から3年ほど前のことです。

それまでは、母が一人で暮らしていました。


母はがんを患っていました。

抗がん剤がうまく合っていた時期もあり、亡くなる少し前までは、そこまで大きな不自由もなく暮らしていました。

もちろん病気は進行していて、完治が見込める状況ではありませんでした。

それでも当時は、どこかで「まだもう少しこのままの暮らしが続くのではないか」と思っていたのかもしれません。



病気のことは話します。

体調のことも気になります。けれど、「この家をこれからどうするか」という話になると、なかなか踏み込めませんでした。


もしものときはどうするのか。

実家は誰が見るのか。

住まなくなったらどうするのか。

少し触れることはあっても、面と向かって話すところまではいきませんでした。

今振り返ると、私も母も、どこかで避けていたのだと思います。



縁起でもない。

まだそこまでの話ではない。

そんな気持ちが、お互いにあったように思います。


そうしているうちに、母の体は少しずつ弱っていきました。コロナ禍ではありましたが、周りの協力もあって、自宅で看取ることができました。自宅にいたいというのは、母自身の希望でもありました。



の頃を思い返すと、病気のこと、介護のこと、コロナ禍のこと。

目の前のことで精一杯でした。

毎日を回していくだけで精一杯で、実家のこれからのことまで落ち着いて考える余裕は、正直あまりありませんでした。

コロナ過

同じように、さまざまな事情の中で、ご本人やご家族の思うようにはいかなかった方も多かったのではないかと思います。

最期をどう迎えるかという大きなことの前では、家のことまで頭が回らないのは、決して特別なことではないはずです。



ただ、実際に自分が経験して、今あらためて感じることがあります。



家のことを話すのは、親の体調が悪くなってからでは、少し遅いことがある。

これは本当にそう思います。


たとえば、

実家はこの先、誰が見るのか。

介護が必要になったら、どこでどう支えるのか。

住み続けるのか、別の選択肢を考えるのか。

家の中の物をどうしていくのか。


こうしたことは、いざその時になって急に決めようとしても、簡単にはまとまりません。

本人の体調もありますし、家族それぞれの気持ちもあります。

住んでいる場所や仕事の都合もあり、考えることは思っている以上に多いものです。



実家のことは、家そのものの問題に見えて、実際には介護や暮らし方、家族の役割分担とも深くつながっています。

だからこそ、必要になってから一気に決めるのは難しく、元気なうちに少しでも話しておくことに意味があるのだと思います。



これは、特別な家庭の話ではないはずです。

今の40代後半から50代くらいの世代は、これから親の介護や相続、実家の管理といった問題に向き合う人が増えてくる時期だと思います。

平均寿命や親子の年齢差を考えても、親が80代に入り、子が40代後半から50代になる頃に、こうした問題が現実になりやすい構図は十分に考えられます。

親の介護


から「うちはまだ先」と思える今のうちに、少しだけでも話題にしておくことが、後の負担を減らすことにつながるのではないでしょうか。



もちろん、こういう話は簡単ではありません。

切り出しにくいですし、できれば先延ばしにしたくなるものです。

それでも、全部を決めなくてもいいから、少しだけ触れておく。

その違いは、後になって思っている以上に大きいのかもしれません。



家のことは、建物の話のようでいて、実は家族のこれからの話でもあります。

だから難しいし、だから後回しになりやすい。

でも、まだ住んでいるうちに、まだ話せるうちに、少しずつ考えておく意味は大きいと感じています。


私自身、もっと早く話しておけばよかったと思うことがあります。

実家のことはもちろんですが、

リフォームも、もっと早くしてあげればよかった。

美味しいものも、もっと一緒に食べたかった。

旅行も、行けるときに行っておけばよかった。


今になると、そんなことを思います。

だからこそ、「まだ先の話」と思えるうちこそ、少しだけ立ち止まって考えてみることが大切なのだろうと思っています。



回は、空き家になりやすい実家にはどんな共通点があるのか、住まいの面から見ていきます。

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