最近はインターネットで調べものするとなんでも答えてくれます。
ひと昔前までは、経験や専門知識が必要な材料や施工方法なども。
最近では「ChatGPT」なるものまで現れ、なんでもAIが答えてくれるとか!?
私も少しやってみましたが、現時点ではなかなかおかしな答えも散見します。
ただ、インターネットでの人間が発言する回答も怪しいものも多様に見受けられます。
家電製品の知見から物申したり、頭のいい先生と言われる方が解答したり、
はたまた異業種より参入しているリフォーム会社の営業マンが語ったりと。
皆、自分が正しいと思って発言しているからこちらとしてもより難解にしてしまうものです。
表題に戻りますが、例えば「居間が暑い!!」という居住の問題が発生していたら、
あなたならどうしますか??
・断熱窓工事をおこなう。
・断熱材の工事をおこなう。
・遮熱塗料の塗装工事をおこなう。
・外付けブラインドやロールスクリーンを設置する。
・カーテンを買い替えたり、ガラスフィルムを貼る。
・よしずやすだれを設置する。
・ゴーヤやへちまなどのグリーンカーテンを育てる。
・外に打ち水をおこなう。
など、少し考えただけでこんなにもあります。
金額もまちまちです。断熱工事ともなれば何百万もかかることもあれば
ゴーヤを育てることに関しては手間はかかるかもしれませんが安ければ数百円で済むでしょう。
断熱窓も部屋の南側だけでは効果が薄れてしまうので、部屋全部をおこなわなければなりません。
最近は、ご自身で問題の解決策を調べる方も多く、工事内容や設置してほしい設備機器を指名買いされるような方も以前より増えた気がします。
家のことに興味を持ち、調べることに関しては素晴らしいことだと思います。
しかし例えば、調剤薬局に医師の処方箋なしに薬はもらえませんよね?
私も頭痛や副鼻腔炎などにかかっていますが、やはりひどくなる前にお医者さんに通います。自分が気付いていない病気が進行していたら怖いですもんね。
お家も同じです。ご自身が目に見える範囲での痛みや模様替え程度かと考えているその奥には実は目に見えていない進行している雨漏れや水漏れ、白蟻被害などもあるかもしれませんし、先に直しておいたほうが良い箇所も声をかけていただければ発見できるものもあるかもしれません。
リフォームには二つの面があるように思います。
言うなれば一つは「美容院」リフォーム
人でいうヘアカットやパーマ、メイクなどに当たる表面的な内装工事やトイレの取替等。
リフォームチラシでよく金額が提示してあるものがこれにあたるでしょう。
あなたが必要なものを売っているのではなく、会社が売りたいものを提示しています。
もう一つは「病院」リフォーム
人で例えると、外科や整形外科、内科などもそうですね。
家も生まれてずっとそのままではありません。決して派手な工事ではありませんが
必ず必要です。
美容院リフォームも病院リフォームもどちらか一方に偏るのではなく
どちらもバランスよくおこなうことが大切です。
それには「かかりつけ」を持つことが大切だと思います。
何度もリフォームをしてるのだけど、いつもバラバラ。それでは今までおこなった工事歴や
病気歴などが引き継がれませんし、お家にとってもあまり好ましくないように思います。
お家の工事は公共医療ではありません。他社で行った工事には責任もなく、工事歴も引き継がれません。
いつ・どこが・どのように家を改修したと、長くお付き合いが続けられ、任せて安心できる相談ができる相手、「お家のかかりつけ」を持つことが大切ですね。
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